森一夫校長先生の後任として着任させていただきました、平川充保でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
本庄高等学校同窓会の皆様には、本校の教育活動に多大なるご理解とご支援をいただいておりますことに、心より感謝申し上げます。引き続き、本庄高等学校が、地域や県民の期待に応え、創立100周年を間近に控えた歴史と伝統ある学校として、更なる発展ができるよう、精一杯取り組んでまいります。
さて、私は着任初日、全教職員に、「教育の世界では『人に魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』という言葉が使われる。しかし、私は、本校の生徒には、『魚の釣り方を教える』のではなく、『魚の釣り方を考えさせる』教育をしたい。」という話をしました。
本校の生徒たちは、いずれ世界の人たちを相手に社会で活躍していく人材です。ですから、覚えた「魚の釣り方」で飢えをしのいでいるのではなく、与えられた厳しい環境の中でも、どのようにしたら魚を手に入れることができるのかを自分で考え、仲間と協議し、実践していく力が求められるのだと思います。
学びを通じて「何ができるようになるのか」という観点から育成すべき資質・能力を整理し、「何を学ぶのか」、「どのように学ぶのか」という、生徒の具体的な学びの姿を構成し、実践していくことが求められています。
これまで本校が築き上げてきた歴史や伝統、教育活動実績の上にあぐらをかいているので はなく、これまでの活動実績や成果を踏まえつつ、教職員が心を一つにして、学校一丸となってさらなる「進化」へと歩みを進めていきたいと考えております。
こうした思いも踏まえ、本校の「目指す学校像」を、「全日制」は、「活力ある進学校~個性を伸ばし世界にはばたく「高い志」を持った生徒の育成~」に、「定時制」は、「生徒一人ひとりを大切にし、社会で活躍できる生徒を育成する」に一部修正させていただきました。
本庄高等学校は今後も、真に生徒や保護者、地域社会の皆様から信頼され、期待される教育活動を展開する学校として歩みを進めてまいります。
同窓会の皆様には、本校への変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和元年5月 校長 平川充保